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サイバーセキュリティに関するDavid Lindner(Contrast CISO)の視点 | 2025年4月25日

    
サイバーセキュリティに関するDavid Lindner(Contrast CISO)の視点 | 2025年4月25日

ポイント1:開発スピードに追いつかないセキュリティ?ADRで解決を

次のシナリオを考えてみよう。開発部門では前例のないスピードでコードをプッシュしており、人が生成したものであれAIによるものであれ、脆弱性が長期間放置されていると。その当然の結果は?本番環境での悪用が増加する。最重要課題は明らかだ。本番環境そのものの中に堅牢な検知・対応機能を実装しなければならない。ADR(アプリケーションにおける検知と対応)は、この増大するリスクに対する不可欠なソリューションだ。

ポイント2:AIを阻止しないで、活用すること

AIの勢いは否定できない。AIの導入に抵抗すれば、セキュリティ責任者は時代遅れになるリスクを負うことになる。戦略的に重要なのは、AIを阻止することではなく、導くことだ。AIの力を安全に活用し、ビジネスを前進させるために、明確な枠組みと効率的な承認プロセスを確立しよう。

ポイント3:スロップスクワッティング —AIが悪意を持つようになるとき

導入した有用なAIが、高度な攻撃の原因になった場合はどうなるだろうか?スロップスクワッティングは、この現実を如実に示している。つまり、操作されたAIのアウトプットによって、ユーザが悪意のある場所へ誘導されるということだ。AIのやり取りを積極的に監視してその出力を検証することは、もはや単なる机上の空論ではなく、今や重要なセキュリティ対策として必要になっている。

David Lindner、最高情報セキュリティ責任者

Davidは、サイバーセキュリティの分野で20年以上の経験を持つアプリケーションセキュリティの専門家です。最高情報セキュリティ責任者としての役割に加えて、Contrast研究所を率いています。Contrast研究所では、脅威インテリジェンスを分析し、企業がより予防的なアプリケーションセキュリティプログラムを開発できるように支援することに取り組んでいます。Davidは、セキュリティ分野のさまざまな領域で活躍してきました。アプリケーション開発からネットワークアーキテクチャの設計・サポート、ITセキュリティとコンサルティング、セキュリティトレーニング、アプリケーションセキュリティに至るまで、幅広いキャリアがあります。過去10年以上にわたり、モバイルアプリケーションとそのセキュリティに関するあらゆる分野を専門としてきました。金融、政府、自動車、医療、小売など、業種を問わず多くの顧客と仕事をしています。また、Davidは多くのバグ報奨金プログラムに積極的に参加しています。